ナイフでバトニングは薪割に不適 安全な薪割にはナタか斧が良い理由
ナイフでバトニングは薪割りに不適
安全な薪割りにはナタか斧が良い理由
あなたはキャンプで焚火をするために薪を購入したら、薪をさらに細く割りますよね。
太い薪は火付きが悪く煙がモウモウで、火力調整も難しいから細く割る必要があります。
薪割りは流行りのナイフでバトニングでしょうか。であれば、それ再考しましょう。
キャンプ番組の薪割りは「ナイフでバトニング」になっていますので、薪割り=バトニングと思ってしまいます。しかし、ナイフでバトニングは薪割りとして安全なのでしょうか。
キャンプ場といえどもバトニングする小さくないナイフを持ち歩くのは見た目に良いのか、ナイフとしての本来使用なのか、目的外使用なのではないか、ナイフに力を加えても使用者は安全なのか、こんな疑問を感じています。
それからあなたは、子供に薪割りを体験させたいと思いませんか。
町内会の防災訓練の一斗缶で焼肉と炊飯をしたときに、意外に薪割りが子供たちにウケてしまいました。以降は恒例行事として防災訓練と薪割りがセットになります。
子供に薪割りはハマります。ウチの娘たちは薪割りに夢中でした。
あなたのお子さんにも薪割りの楽しさを安全に体験していただきたいと思います。
それでこの記事を執筆しました。
ナイフでの薪割りは安全ではないと思っています。木を切る・割るのは本来使用目的であるナタと斧が良いと思います。ナイフとナタと斧の薪割りを考えていきましょう。
バトニングをする人
そもそもバトニングを必要とするのは冒険家や登山をする人などと想像できます。リュックに全ての荷物を入れ背負うため30kgや40kgにもなるため、1点でも少なく1gでも軽くします。現地調達で薪を集めるのでナイフでバトニングとなります。
一方キャンプ場でキャンプをする人は、車で荷物を運ぶので1点でも少なく1gでも軽くする必要はありません。ですのでキャンプ場に来る人にバトニングするナイフは必要ないのです。
防災訓練
町内会の行事で防災訓練の一環として炊き出しをイメージした「焚火で炊飯と焼肉」をしました。一斗缶に木の廃材を入れてソーセージなどを焼くのと炊飯をしたのですが、意外に薪割りが子供にウケます。
薪割りの楽しさを発見した瞬間です。ナタや斧を振る(原因)と木が割れる(結果)
振り下ろす、木が割れるという結果が明確で、パッカーンと割れたときは気持ちがいいのです。
次年度からは焚火で炊飯より薪割りに時間を割きました。
あなたのお子さんにも楽しい薪割りを体験して欲しいのです。そのためにも子供に安全な薪割りの仕方を伝えます。
刃の角度による用途
刃物は刃の角度が鋭角になれば食い入りやすく切れやすい。
刃が鈍角になれば押し広げる力が大きくなり硬いものも切れます。
例 刺身包丁と出刃包丁
刺身包丁は刃が薄く鋭角なので柔らかい身によく入り引き切れる。
出刃包丁は刃が厚く鈍角なので魚の骨などの硬い物を叩き切る。
刃の厚み
刺身包丁と出刃包丁の刃の角度と刃の厚さを例として出しました。
ナイフの刃の厚みは3mm程度、ナタが5mm前後、斧は20mm前後になります。
薪を割るには刃の厚みが厚いほど割りやすいのがイメージできると思います。
ですのでナタに比べ刃が薄いナイフでの薪割りは不向きなのです。バトニングするなら刃の厚みがあるナタが適していますし、斧なら難なく割れます。
用途
ナイフ:紙を切ることができる。その他全般に引き切る用途。薪割り・バトニングには不適
ナタ:紙を切ることはできない。木の枝をはらう、割る用途。比較的細い木・枝に最適
斧:紙を切ることはできない。太めの木を割るのに最適。キャンプでは手斧が使いやすい。
その他工具
手袋:手の怪我防止
ゴーグル:薪が顔に飛んでくることもあるので目の保護
薪割り台:振り下ろしたナタ・斧の刃を受ける平らな木
ゴムハンマー:ナタの背を叩くハンマー(薪で代用可)
火ばさみ:薪を押さえるとき用
安全な薪割り
ナタは、ゴムハンマーでナタの背を叩いて割ります。バトニングの要領です。
斧は、薪が落ちない程度に斧を食い込ませて、斧の重量を利用して上から下に落とします。
頭の上まで振りかぶる必要はありません。
食い込ませられないときは薪を手で持ちながら斧と一緒に落とします。または火ばさみで薪を押さえるのも良い方法です。
薪割りのトラブル
- 振り下ろしたときの力が意外な方向へ行くことがあり、薪が跳ねることがよくあります。ゴーグルは着用します。特に子供は体が小さいので薪との距離が近くゴーグルなどの保護具は必需品になります。
- 薪が割れないときは節(ふし)に当たっています。節は硬く割ることはできませんので、場所を変えてみて、それでもダメなら諦めます。上の写真の赤丸が節になり要チェックです。
- 薪が倒れる場合は火ばさみでサポートしてください。
- ナタ・斧を振り下ろした先に足や体があれば怪我をします。ナタや斧の通り道に足や体が来ないように確認します。怪我防止にはイスに座っての薪割りも良い方法です。
購入するならどれ
ナイフでの薪割りは不向きなので購入の選択肢から外します。
ナタと斧なら割りやすいのは斧で、バトニングならナタになります。
キャンプの薪割りには頭まで振りかぶる必要はないので、柄の長い斧は避けます。
柄の短い手斧が使いやすいく、ナタはなるべく刃の厚いのを選べばよいですね。
お近くのホームセンターにナタも斧もありますのでリサーチしてみてください。
amazonにて
アマゾンで検索していくと以下が目に留まりました。
ナタの両端が平らになって刃がついていません。刃のない先端が薪割り台にあたることで刃の損傷を防ぐとともに、もし手が前にいったとしても刃に当たらないガードになっています。手にも刃にも優しい設計をしていて実用新案も出されています。
斧は手斧としては重い部類に入り、ヘッドは斧というよりハンマーです。持ち上げて力を入れず落とすだけで、斧の重量と厚みで簡単に割れます。またハンマーとしても使用可能ですのでペグ打ちも楽にできます。
まとめ
安全に薪割りしていただくためにナタと斧を紹介いたしました。
薪割りは単純に楽しく、パカっと割れたときは気分爽快です。
原因と結果、割る・割れたが目に見えてはっきりするのが気持ちいいのです。
お子さんに薪割りを体験させてください。きっとハマります。
節(ふし)は何をやっても割れないので、節には気を付けてください。
薪は建築廃材で十分です。掲載写真も建築廃材で工事現場からもらいました。
ただ、ベニヤ板は不可です。割ることができませんし接着剤で固めているので、燃やすと悪い気体が発生しそうなイメージがあります。
ナタ・斧以外の薪割りでは、斧の頭を上向きに固定して薪を置いてハンマーで叩くのもあります。これのパッカーンも楽しいと思います。
お子さんに楽しく安全な薪割りを体験していただければ幸いです。
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