あなたの身体を守る選択肢 低用量ピル 副作用と服用効果について
ピルはコンドームのようにドラッグストアでは買えない。医師による処方が必要なのだ。
対面診察以外にオンラインでの診察・処方が可能になった今、自分の身を守る選択肢のひとつになりつつある。薬を飲むという抵抗があったり副作用が大きいという話も聞いたことがあるかもしれない。服用したら体に変化があるのかも気になる。
当ブログでは、低用量ピルの副作用と服用効果について解説していく。きっと、あなたの体調を良くしてくれる相棒になり、避妊の強い味方になるだろう。
ただし注意がある。絶対カレにはピルの服用は言わないこと。コンドームを使わなくなるから。
性感染症の危険性も排除したいので、カレには絶対秘密。
医療従事者、医療相談員が全力であなたの体調をサポートする。それは対面・オンライン問わない。
あなたを守る低用量ピル【副作用と服用効果】
現在日本で一般的な避妊方法はコンドーム。正しく使用した場合の避妊率は98%だが、途中でつけるなど一般的な使用法では85%にまで低下する。
これに対し低用量ピルは「1日1錠」を「決まった時間」に「正しく」服用すれば99.7%という高い避妊率であり、飲み忘れなどの一般的な使用でも92%の避妊率である。
服用を開始すると副作用が1~3ヵ月ほどあったり、毎日同じ時間帯に飲む、飲み忘れには適切な対処が必要だったりと少し敷居が高いが、きちんと飲むことで高い避妊効果だけでなく、生理痛の軽減や生理周期の安定化などメリットを享受できる。
ピルとは
ピルには卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)という女性ホルモンが配合されており、ホルモンの配合量によって超低用量ピル、低用量ピル、中用量ピル、アフターピルと分類され目的に応じて処方される。
超低用量ピル
卵胞ホルモン(エストロゲン)の含有量が0.03mgより少ないものを超低用量ピルという。
副作用を抑えた治療薬として開発され、月経困難症や子宮内膜症の治療目的で使用されるLEP(Low dose Estrogen Progestin)に該当する。
避妊効果に関する試験は国内では行われていないため、避妊を目的とした処方は行われない。基本的には保険が適応される。
詳しくは生理痛などで高校生が使える超低用量ピルのススメ。デメリットも解説
低用量ピル
卵胞ホルモン(エストロゲン)の含有量が0.05mgより少ないものを低用量ピルという。
主に避妊目的で使用され経口避妊薬やOC(Oral Contraceptives)と呼ばれている。
「1日1錠」を「決まった時間」に「正しく」服用すれば99.7%という高い避妊効果が期待できる。
副作用もあるが生理痛の軽減や生理周期の安定化、肌荒れやニキビの改善などの良い副作用もある。
中用量ピル
卵胞ホルモン(エストロゲン)の含有量が0.05mg以上を中用量ピルという。
生理不順や過多月経、月経困難症などの治療薬として使われ、生理日の移動にも使用される。
アフターピル
妊娠の可能性がある性交後72時間以内にアフターピルの服用で約84%の避妊効果が期待できる緊急用の避妊薬。
時間が経つにつれて避妊効果は確実に低下し、いかに早く服用できるかが重要。
あくまで緊急用である。常用ではない。詳しくは下記の記事を参照してほしい。
中に出された。避妊に失敗した。【アフターピルの入手方法と値段】
副作用
ピルには高い避妊効果がある一方、副作用の懸念から服用を断念させる要因になっている。
副作用としては不正出血、血栓症、吐き気、眠気などが挙げられる。
自身が生成しているホルモンと、ピルによるホルモンの供給で身体が一時的に混乱するのが副作用の原因。ピルによる供給に対し体内での生成が調整されるまで、副作用が収まるまで1~3ヵ月程度かかる。
不正出血
この調整期間に多いのが不正出血で5人に1人(約20%)の割合で起こる。
ホルモンのバランスが変化する過程で子宮内膜が剥がれやすくなり、赤色、茶色、わずかな出血によるピンク色、おりものに血が混じるような出血がある。
1~2週間ほどで軽減されてくるが、1か月以上不正出血が続いたり腹痛を伴うなど不審に感じる場合は、妊娠や他の病気が隠れていることがあるので受診が必要になる。
血栓症
血栓症とは血液中に血の塊(血栓)ができ血管を詰まらせる病気で心筋梗塞や脳梗塞などがある。
発症の割合はピルを服用していない人で年間1万人に1〜5人。ピルを服用中の人は3〜9人となる。また公立大学法人名古屋市立大学および他機関による全国調査(エコチル調査)によると、妊婦さんの静脈血栓塞栓症の頻度は1万人に7.5 人との結果報告がある。
ピルは、服用していない人に比べると血栓症のリスクは高くなるものの、妊娠時と同程度となることことがわかる。これは逆に考えるとピルの服用が血栓症への警戒になり、妊娠してからも気をつけることで血栓症を抑える遠因になりえる。母子ともどもの安全に寄与する可能性もあるかもしれない。
出展元:公立大学法人名古屋市立大学「静脈血栓塞栓症の新たな危険因子(子宮内膜症および習慣流産の既往歴)」
下した場合
下痢や嘔吐があると薬の成分が十分に吸収されず避妊効果が得られない可能性があり注意が必要。
その場合、ピルを服用してから下痢・嘔吐までの時間を記録し医療機関に相談すること。スマルナの無料相談でも可能。
眠気
黄体ホルモンは、分解されるとアロプロゲステロンという物質を発生し眠気を引き起こす。
気分のムラ、ふとる、吹き出物など
副作用の研究によると、気分のムラや太るのはピルの副作用とまでは言えないとの報告がある。
黄体ホルモンと卵胞ホルモンには水分を溜めやすくする作用があり、むくみを感じるのかもしれない。またピルにより体調が改善されたことで食欲が増えた人もいるかもしれない。吹き出物もホルモンバランスの変化が肌に出ただけなのかもしれない。
市販薬
風邪薬や鎮痛剤など市販薬を服用する場合はピルとの飲み合わせもあるため、薬局の薬剤師さんに相談する。スマルナの無料相談でも良いだろう。
検診・受診
ピルの服用を契機にがん検診やその他の検診を受けるのを薦める。各自治体では、がん検診費用の補助がありホームページや広報誌にて確認できる。
特に子宮頸がんは20代~30代の若い世代の罹患が増えており30代後半がピークとなる。
国内では毎年約1万人の女性が子宮頸がんにかかり約3千人が亡くなっている。近年は患者数も死亡率も増加の傾向にある。
ピルの服用を契機に自分の身体の状態を知る機会にしてほしい。検診を受け、定期的に受診し、自分をいたわることは、ひいては家族のためでもある。
スマルナでは半年~1年に1度、定期的に検査を受けることを薦めている。
生理という現象
生理とは、妊娠に備えるため子宮内で厚くなった子宮内膜が剥がれ落ち、経血となって体外に排出させることである。子宮を収縮させる際に子宮内膜からプロスタグランジンという物質が分泌され、これが痛みの原因となる。
また黄体ホルモン(プロゲステロン)には男性ホルモンに似た役割を持ち皮脂の増加も促す。過剰な働きをすると吹き出物や肌荒れとなる。
服用効果
ピルの服用効果として以下がある。
- 月経前症候群(PMS)の緩和
- 生理痛の軽減
- 月経困難症の改善
- ニキビや肌荒れの改善
- 生理周期の安定化
- 生理日移動
- 子宮内膜症の悪化防止
- 卵巣がん、子宮体がんの発生リスクの軽減
PMS(月経前症候群)
ピルによって女性ホルモンの変動が均一になることで、眠気や情緒不安定などの身体的・精神的不調の軽減につながるのではないかとの見解はある。
生理痛の軽減
子宮内膜が厚くなるのを抑えることから、子宮内膜から分泌される痛み物質のプロスタグランジンの量も抑えられ生理痛の軽減になる。
生理に伴う諸症状の軽減
子宮内膜が厚くならないことは、剥がれ落ちる量が少なく経血量の減少になり痛み物質の減少につながる。ピルを毎日1錠づつ服用することで生理周期が安定し、次の生理日の予測もつく。
治療薬としての使用
服用の効果として排卵の抑制と子宮内膜の成長の抑制がある。痛み物質を発生させる子宮内膜の成長抑制は痛みの緩和剤として、排卵を抑制することが卵巣がんのリスク軽減に。治療薬としても有効である。
子宮内膜症の治療
子宮内膜症とは、卵巣など子宮の内側以外の場所に子宮内膜が発生してしまう病気。20代から30代の発症が多い。
症状は生理痛や腰痛などの痛みや不妊。手術と薬物による治療法がある。
痛みには鎮痛剤を処方し、ホルモン療法として子宮内膜を厚くさせないピルの投与が有効。
卵巣がんの発生リスクの軽減
卵巣がんは発見が難しく、進行の速い悪性度の高いがん。
繰り返し起こる排卵によって卵巣の壁がダメージを受けることが原因のひとつで、ピルによる排卵の抑制が卵巣の負荷を減らし卵巣がんのリスク軽減が期待できる。
子宮体がんの発生リスクの軽減
子宮体がんは子宮の内側にできるがんで発見が難しい。
子宮内膜が異常に分厚く増える病気(子宮内膜増殖症)から発展して子宮体がんになる。
ピルによって子宮内膜の成長が抑えられることで子宮体がんの予防に貢献する。
服用の効果
避妊効果の他に子宮内膜の成長抑制をすることから、経血量の減少や生理痛などPMSの改善、生理周期の安定化、子宮関係のがんの予防効果の期待がある。
服用初期の副作用のデメリットより長期的にみたメリットの方が大きく、ピルの服用により生活の質の向上が見込まれる。
服用の中止
上記では服用するまでをみてきた。では服用をやめる場合はどうなのだろう。
結論は、いつでもやめることが出来る。
ただし、ホルモンバランスとの深い関係があるため医師に相談し決めていくのが重要である。
中止の理由
理由は人それぞれであるが、大きくは以下だろう。
- 妊娠を希望または閉経になったとき
- ピルの服用が難しい年代になったとき
- 血栓症の疑いがある症状が出たとき
- 服用し続けるのが困難なとき
余談であるが妻の場合は、血圧の数値が高くなり高血圧のため服用中止となった、
血栓症の疑い
以下の症状が出たとき血栓症の疑いがある。すぐに医療機関を受診されたい。
- 激しい腹痛
- 息苦しさや押しつぶされるような痛みなど、激しい胸の痛み
- 激しい頭痛や視野が狭い・見えにくい、舌のもつれ等
- 失神、けいれん、意識障害
服用中止の注意点
- 服用の中止と再開を繰り返さない。ホルモン量が乱高下しトラブルが現れる。
- ホルモンバランスの変化中に服用初期のような肌トラブルが現れることがある。
- 副作用が辛い場合はピルの種類を変えることで症状が緩和されることがあるので医師に相談する。
- 自己判断で中止するとトラブルが発生しかねない。必ず医師へ服用中止の相談をすること。
オンライン診察とは
スマルナは医師によるオンライン診察やピルの処方を行っているサービスで、仕事や家事・育児で忙しく通院の時間が取れなかったりするなど、スキマ時間での受診が可能。
無料相談ではピルの副作用や疑問について、生理の悩みや避妊についてもお気軽に相談できる。
スマルナとは、医療機関とユーザーをつなぐオンライン診察のプラットフォーム。 何か違和感があるけれど病院に行けない。そんな時はスマルナの無料相談。 ピルなどの処方や疑問には医療従事者、医療相談室があなたをしっかりサポート。 スマルナのアプリのインストールはこちらから |
まとめ
ピルを服用するとした場合、体が慣れるまでの期間1~3ヵ月程度は不正出血などの副作用に悩まされたり、将来的な血栓症の懸念はぬぐえない。
しかし子宮内膜の成長の抑制結果としてPMSの軽減、痛みの減少、経血の減少や子宮関係の病気、がんのリスク軽減は見逃せない。
病院での対面診察のほかにオンライン診察もあり、気軽に相談できる環境は良いことだ。
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避妊は誰がする?
これまで避妊以外について述べてきたが、避妊はオトコに任せてはダメだ。すぐ生でしようとする。「膣外射精は避妊」と主張するのはオトコなのだ。
避妊は、あなた自身で、望まない妊娠をしないために、小さな命を殺さないために、低用量ピルを検討していただきたい。
もう「自分の身」と「小さな命」はあなた自身で守るしかないのだ。いまはオンラインでもできる環境にある。スマルナがその良い例だ。アプリのインストールは上記から。
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